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柴犬(しばけん)を飼(か)ったのは
生(う)まれ変(か)わりだと思(おも)い込(こ)みたい少女(しょうじょ)、の ごっこ遊(あそ)び
エンジに日焼(ひや)けた大(おお)きすぎるつっかけ

母(はは)のかけ水(みず)に派手(はで)すぎるビキニ
いつから廻(まわ)り階段(かいだん)に慣(な)れて あの頃(ころ)のまま かさばり雲(くも)むっつ

白地図(はくちず)を埋(う)めたかったのに
言(げん)問(とい)橋(きょう)で初恋(はつこい)を落(お)としてしまった 娘(むすめ)
大人(おとな)顔(かお)で振(ふ)り向(む)いて
ごらん
実(み)を結(むす)ばないことだらけの汗(あせ)、が
やっと やっとで沈丁花(じんちょうげ)となって咲(さ)いた
うまれてよかった

ゆれて束(つか)の間(ま) 青(あお)いだけ
流(なが)れゆくのは 誰(だれ)だっけ
うれしさみしさ、は あわせ成(な)れ と
恋(こい)し家(か)路(ろ)までに 一(いち)思案(しあん)

見守(みまも)ってくれた父(ちち)にかわる昨日(きのう) は
いちまいいちまいはがされた
貴方(あなた)に、です
傷(きず)つきやすいあたしになれた けれどけれども
いつ叶(かな)うのかわからない
別(べつ)にいいことなんかなくていいもん
あってもいいけど

ゆれて束(つか)の間(ま) 青(あお)いだけ
流(なが)れゆくのは 誰(だれ)だっけ
うれしさみしさ、は あわせ成(な)れ と
恋(こい)し家(か)路(ろ)までに 一(いち)思案(しあん)

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